【国際協力ゼミvol.03】国際協力の悩みはどう乗り越える?「お悩み相談会」を開いてみた

【国際協力ゼミvol.03】国際協力の悩みはどう乗り越える?「お悩み相談会」を開いてみた

国際協力ゼミ第3回のテーマは「お悩み相談会」

第1回第2回の国際協力を深ぼるテーマとは異なり今回は少々ライトなテーマです。

国際協力サロンでは青年海外協力隊、大学院、NGOなど、様々な立場のメンバーが集っており、それぞれの立場でそれぞれの悩みを常に抱えながら日々活動しています。

そんな悩みをみんなで共有し、普段どう乗り越えているのか?どういうスタンスで国際協力と向き合っているのか?へこんだときどのように対処するか?など、メンバーでシェアしてみたのでまとめてみたいと思います。

しんどいと思うときの対処法

最初に取り上げられたお題は「しんどいと思ったときにどうするか」

海外での生活はなれないことも多く、ストレスを抱えることも多々あります。メンバーはどのようなときに辛さを感じ、それをどのように乗り越えているのでしょうか?

多くの意見が上がったのが、文化や感覚の違いから「理解できない」と思ってしまったとき。国際協力に携わる人々は比較的異文化に寛容な人が多いかとは思いますが、それでも考え方の根本に違いを感じてしまったときは「しんどさ」を感じるひとが多いようです。

この悩みに対しては大きく以下の2つの意見がありました。

・わかりあえない前提で接する
・文化が出来上がった歴史的背景を知る

まず、「わかりあえないことを前提として接する」ことでそもそもの期待値を下げて辛さを感じないようにする対処法。

人は違うというスタンスを取ることで理解できない行動を取られたとしてもワンクッション取ることができるといいます。

そして、その行動によって何かしらの被害が出るようであれば対処は講じるのがいいという意見でした。

もう1つが、「歴史を知ること」

人々が異なる考え方をするのは育ってきた背景が異なるからにほかなりません。そして、その育つ環境がどのように出来上がったかには国ごとの歴史が大きく影響しています。

そこで、その歴史を知ることで、現地の人の行動や言葉の意味を飲み込むことができるかもしれません。

しかし、上記の2点で一旦はやり過ごすことができても、人を傷つけてまで主張する正義など、主張する人以外が理解できない点については、共通の正義のラインを設けることが必要といいます。

こういったことが国際法など国際社会のルールを形成するのでしょう(ルールを決める人たちが偏ってるという懸念点も加えておかなければなりませんが。。)。

治安の悪さへの対策


続いてあがったお題が「治安」について。海外で生活する人たちはどのような点に気をつけて生活しているのでしょうか。

・夜は出歩かない
・路上でスマホ持たない
・道側に荷物持たない
・大使館からの情報を逃さない
・同じ道歩かない
・車の助手席に乗らない

現地でトラブルに巻き込まれないようにするためには、このようにみなさん多くのことを気をつけていることがわかりました。

ただ、「気をつけなくちゃ」といつも気を張っていると疲れもたまってしまうので、治安対策には慣れも必要といいます。現地への「慣れてる感」を出すことでぼったくりなどにも合いにくくなるなどの意見もあり、溶け込む姿勢は必要となるようです。

一方で、慣れすぎると乗り合いバスに乗って荷物を抱えながらも、うとうとしてしまうなど気の緩みも出てきてしまいます。定期的に気を引き締めることが大切ですね。

キャリアの積み上げ方

そして最後は「キャリア」について。これも多くの国際協力関係者が抱える悩みではないでしょうか。

まず上がった意見が「オプションを増やすこと」

気持ち的にはずっとフィールドにいたいけど結婚や将来の生活のことを考えると現実的ではないからこそ、広報やファンドレイズなど日本サイドからでも国際協力に携われる選択肢を持つことを大事にしているとのこと。

人生が豊かになると思ったタイミングでフィールドに入れるようにするために、別の形での国際協力の関わり方を持っているとよいとのことでした。

一方で「5年とか10年先から逆算していまを埋め合わせる」ことも大事というお話がありました。

20代であったり、日本で働くのであればキャリアにブレが生じていても問題ないかもしれませんが、海外、特に国際協力の分野ではしっかり積み上げをしないと戦えなくなってしまいます。

WFPのとあるカントリーオフィスのトップの方は「1日のうちの60〜70%を仕事、20%勉強、残り10%はキャリア開発にあてるべき」とおっしゃっていたそう。

具体的に10%のキャリア開発の時間で何をするかというと、毎日次に申し込むポジションを探したり、コネクションを作ったり、CV(履歴書)を書き直したりしているとのこと。

期限付きの契約が主な雇用形態だからこそ、常に頭の中には先のことを置いておく必要があり、国際協力に関わる人はキャリアの積み上げをいつも気に留めることが大切なようです。

また、キャリアの話の一環で、「現地を経験したあとの大学院のメリット」についてもお話がありました。

大学院(特に海外)では、経験のある人で議論が進められて、現場経験に乏しいとなかなかついていくことが大変。そもそも英語にハンデがある日本人は抽象的な議論をされると特に話についていくことで精一杯と感じる人が多いようです。

ただ、そんな中でも現場経験があることで自分の事例を共有することができ、それが議論への貢献となり勉強のやりがいも見いだせます。

抽象的な文献を読んでいてもフィールドでの経験と結びつけることで理解も深まり、総じて大学院では現場での経験は学びを深めるために一役買っているようです。

まとめ

今回は3点のお悩み相談となりましたが、なかなか1時間ではすべての悩みは消化しきれないもの。

ただ、今回数人集まっただけでもそれぞれの人のスタンスや考え方を知ることができ、参考になったかと思います。悩みの解決の第一歩は共有することにあるかもしれません。ささいなことでもひとに話してみることで解決の糸口が見つかるかもしれませんね。

より多くの人の参考になればと思いますのでぜひぜひみなさんのご意見もお聞かせください。

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