【国際協力ゼミvol.01】国際協力におけるNGOや草の根支援の役割を考える

【国際協力ゼミvol.01】国際協力におけるNGOや草の根支援の役割を考える


国際協力サロンでは活動の一つとして、国際協力や開発について基礎から勉強をする「国際協力ゼミ」を開催しています。

文献輪読、データ収集、ケーススタディを取り入れながらのディスカッションを通して国際協力や開発への理解を深めることが目的です。

そして本メディアでは、この「国際協力ゼミ」で議論されたテーマを読者のみなさんとも一緒に考えられるようアーカイブ化して行きます。

この記事を通して読者のみなさんと一緒にさらに議論を深められたらと思っており、記事の最後にWEB上でのディスカッションへの参加方法も記載しておりますので、ぜひご参加ください。

本日は、国際協力ゼミvol.1ということで「国際協力におけるNGOや青年海外協力隊を含む草の根支援の役割」をテーマにお届けします。

現場から見た草の根支援の姿


今回、参加された方々は青年海外協力隊で活動されている方が多く、まずは協力隊から見た草の根支援の姿が話題に。

フィールドに入り込む草の根支援のよさは、何よりも人との距離の近さがあげられました。政府系機関の場合、フィールドを訪れるのは月に一回とか数ヶ月に一回、評価のときだけ入ることが多い中、草の根支援では一人ひとりの顔が見えるという点で透明度の高さが魅力として考えられます。

そのコミュニケーションを通して現地の人でもできることや、支援者側の援助を入れることで進めることができる事業など見極めた上で、現地の人をサポートしていきます。

しかし、現地の人と近いからこそ、属人性が高くなり現地側から「〇〇さんがだから協力した」というフィードバックをもらうことも多く、地方行政などディストリクトレベルに引き上げないとプロジェクトが消滅してしまうという懸念点もあるようです。

また、潤沢な資金がないことから活動範囲が制限されたり、協力隊に関してはアイデアがあったとしてもJICAボランティアの名のもとで主導することができないため、現地で協力してくれるパートナーや企業の名前を借りるということもあるようです。

NGOの特徴


NGOも協力隊と同じように予算が限られるという状況から政府系機関や国連、民間企業のもとにつくことで本来届けたいところに届けられないという事例もしばしば見受けられるよう。

NGOが寄付で100%回せれば自分たちのやりたいことを進めることができますが、予算の面で他セクターの協力が必要とされるのが現実です。

一方で、NGOはその中立性の高さからパートナーシップが組みやすいと言われます。何か事業を始めようとするときに民間企業が話を持ちかけると、利益の話がちらついてしまうため、中立的なNGOのほうが現地から受け入れられやすいというメリットがあります。

NGOは予算や技術面では企業にはかないませんが、NGO主体でパートナーシップを組むことで、企業の持つ優れた技術と現地でその技術を必要としている人とをつなぐ橋渡し役を担えると考えられます。

開発支援のむずかしさ


議論の後半、協力隊やNGOが行う開発支援のむずかしさにも触れられました。

緊急支援と異なり、開発支援は今あるものをより良くすることが目的となるため、裏を返せばやらなくてもいいということになってしまいます。

しかし、それでも取り組む意義を現地で見出すにはどうしたら良いのでしょうか?

草の根支援は人と近いからこそ、インセンティブ(目的)をどのようにつけるかが課題となります。現地の人たちとのコミュニケーションを通して、事業の先のイメージを持ってもらい「これをやって何になるんだろう」という疑問に応える必要があります。

また、そのとき大切にすることは、支援先は長い時間軸を持っていないことが多いため、現地の時間軸にあわせたコミュニケーションをとるとともに、彼ら彼女らの「変わりたくない」という気持ちを否定しないことも大切ということがあげられました。

支援者側が気づいていないだけで、変わりたくない理由、変わらないことのメリットがあるはずなのでそこを丁寧に汲み取ることが必要なようです。

まとめ

以上、第一回目の国際協力ゼミでしたが、国際協力は複雑な事情が絡み合いながら進められていくものなので、取り上げるテーマも広くしかも深いものになりがちです。

サロンのメンバーで1時間という限られた時間の中で「こたえ」にたどり着くことはないと言っていいでしょう。

しかし、協力隊やNGO、大学院など様々な立場からの意見を交差させることで、国際協力への理解を深めることができるのではないでしょうか。

まだまだ議論の余地は残されているので、みなさんと一緒に考えていけたらとおもいます。

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